シングルマザー(母子家庭)の方が、受けられる支援、補助や免除はどのようなものがあるのでしょうか。
私が住んでいる愛知県名古屋市を例にまとめてみました。

国民健康保険料の軽減・免除
国民健康保険の軽減や免除の制度があります。
前年の所得金額により、保険料の軽減の割合が変わってきます。
(2割~7割減)
国民健康保険の保険料は、結構高いので、生活費を圧迫します。
私も、国民健康保険に加入していたので、その年の所得や扶養人数にもよりましたが、2割~5割減になりました。
また、災害や病気などで生活が著しく困窮した場合や、大幅に所得が減少した場合などは、保険料を免除されることもあります。その場合は、申請をしないといけません。
また、どうしても保険料を支払う事が困難な場合、分割などの相談にも応じてもらえますので、未納にならないように、必ず市町村役場の窓口に相談してください。
ひとり親家庭等医療費助成制度

ひとり親家庭等の方が(親と子)病院などで受診したとき、医療費の自己負担額を助成します。
愛知県名古屋市の場合
18歳以下の児童を扶養されている方で、【18歳以下の児童とは、18歳に到達する日以降の最初の3月31日までの児童のことをいいます】愛知県内の病院などで受診するときに、健康保険証とともに「(親)医療証」を窓口に提出すると、医療費(保険診療分)の自己負担額が助成され、無料となります。
ただし、入院時の差額ベッド代、健康診断、予防接種、文書料など保険診療の対象とならない費用や入院時の食費負担(標準負担額)などは助成されません。
医療証交付前の受診などやむを得ない理由により、医療証を提出できなかったときや、県外の病院などで受診したときも、申請により支払った費用が戻ってきます。必ず手続きをするようにしてください。
医療証の交付も手続きが必要ですので、お住まいの区の区役所保険年金課保険係または支所区民福祉課保険係で手続きをしてください。
また、医療証の交付には所得制限があります。(養育費の80%も所得とみなされます)
名古屋市の場合は、子供が18歳(高校3年生の3月31日)まで、医療費が母親と子供が無料になるので、本当に助かります。(自己負担額も無いです)
※お住まいの市区町村により、医療費の助成内容も変わってきますので、市町村役場の窓口で確認をしてください。
就学援助
給食費や学用品費など学校での学習に必要な費用を援助します。
児童扶養手当を支給されている方も対象になります。
就学援助の内容は、学用品費(通学用品費含む)、新入学学用品費、修学旅行費、野外活動費、遠足費、学校給食費、等。
ただし、就学援助の内容、支給される金額、手続き方法は、それぞれお住まいの市町村により異なります。
上下水道料金の減免
児童扶養手当を受給している世帯の方は、水道料金や下水道使用料の減免が受けられる場合があります。
※上下水道料金の減免を実施しているかどうかは、お住まいの市区町村の窓口に確認をしてみてください。
私の場合、賃貸マンションに住んでいた時、水道代は、マンションの管理会社が、管理していました。(家賃と一緒に、水道代も振り込んでいました)最初、そのことを役所の人に伝えたら、その場合は対象外と言われました。しかし、数年後、たまたま区役所の民生子ども課に行く用事があり、水道代は減免を受けていないと伝えたところ、「減免をうけられるかどうかはわからないけど、申し込みはできますよ」と言われ、手続きをしました。その結果、減免の対象になりました。対象になるかならないかは、窓口でもわからないことがあるようなので、一度、申請をしてみるのもいいかと思います。
JR通勤定期特別割引
児童扶養手当を受給している世帯の方は、区役所・支所発行の証明書でJR通勤定期乗車券を購入すると、3割引になります。(通学定期乗車券は、対象ではありません。)
※JR通勤定期特別割引を実施しているかどうかは、お住まいの市区町村の窓口に確認をしてみてください。
その他の支援や補助

- 高等職業訓練促進給付金事業
- 母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
- 自立支援教育訓練給付金
- ひとり親家庭等日常生活支援事業
- 養育費取得支援
- 県営住宅や市営住宅への優先入居・家賃の減額
- ひとり親家庭市有施設優待(名古屋市の場合、東山動物園や名古屋城など、親子同行で1年間で、最大6回まで利用できます。)
などがあります。
ただし、こちらもお住まいの市町村により、実施されているかは異なってきますので、窓口に相談をしてみてください。
もしかしたら、この他にもお住まいの市町村で実施されている支援があるかもしれません。
まとめ
シングルマザー(母子家庭)を応援、手助けしてくれるこのような制度は、是非利用したいものです。
ほとんどが手続きを必要とするものですので、窓口で確認をし、必ず手続きを行ってください。